リクルートテクノロジーズ メンバーズブログ  深セン・香港のスタートアップ事情 vol.2

深セン・香港のスタートアップ事情 vol.2

こんにちは。データテクノロジーラボ部(以下、DTL部)で画像・動画解析プロダクトを担当している金井です。深セン・香港のスタートアップ事情 vol.1に続く2回目は、「生活編」をお届けします。
中でもQRコード決済(WeChat)や無人コンビニなど、深セン、香港の生活に密接に関わるテクノロジーの状況をお伝えします。

WeChatに関して

WeChatとは?

中国では、モバイル決済が急速に普及しています。
その中でも今回は、中国版LINEと呼ばれている「WeChat」に組み込まれた「WeChatPay」を使用しました。
以下、「WeChatPay」に関する説明をさせていただきます。

WeChatの登録

WeChatアプリをダウンロードし、携帯電話番号・プロフィールなどを入力します。

WeChatPayの登録

以前は中国の銀行口座がないと登録できなかったようですが、現在は日本のクレジットカードを持っていれば登録可能です。
チャット画面右上の+ボタンを押し、その中の「マネー」を選択します。
その中の「お金を受け取る」を選択し、「添加銀行卡」を選択。
するとカードの追加という画面に切り替わるので、16桁のクレジットカード番号を入力します。
その後、「支払いパスワード」の入力画面になります。
このパスワードは、絶対に忘れないようにしてください!
(忘れてしまうと、支払いができなくなります)
最後にQRコードの画面が出てくれば、完了です。

チャージ時の注意

登録で必要なクレジットカードですが、チャージには使えません・・・。
チャージ方法としては、
1 中国の銀行口座からチャージ
2 WeChatPayを使用している友人から送金してもらう
3 ポケットチェンジを使用してチャージ
が挙げられますが、私は1も無く、2の友人もいないので、3番の「ポケットチェンジ」を使用しました。
「ポケットチェンジ」は、以前は空港内のみに設置されていましたが、最近は空港以外(東京駅周辺、新宿周辺)にもあります。

(※設置場所は下記サイトに記載されています)

「ポケットチェンジ」端末を利用して入金後、プリントされるレシートに印字されているQRコードをWeChatアプリで読み取らないとチャージが完了しませんので、うっかりレシートを捨ててしまわないように注意してください・・・!

香港では使えない場合がある

中国本土以外(香港含む)だと、中国の身分証明書で認証をしていないとエラーとなって使えませんので注意が必要です。
以下、エラーメッセージです。
「根据监管政策要求,你需要在”微信”→”我”→”钱包”中添加中国身份证开通的银行卡(身份证号码长度需为18位),才能向境外商户付款」
「監督機関からの要求により、あなたは”微信”→”本人”→”ウォレット”にて中国の身分証で開設した銀行カード(身分証のナンバーは18桁)を追加することで、中国大陸以外のサービスに支払うことが出来ます」

 

深セン電気街

今回は深センの電気街にも行きました。
日本の秋葉原よりも遥かに大きく、1万店舗以上の電気店・パーツ問屋が集中し、「ここにない部品はこの世にない」と言われています。
部品が揃っているため、スマートフォンが壊れても、2時間ほどで修理が完了します。
(実際に、同行頂いた中国の方がiPhoneを修理されていました)

ただ、日本の秋葉原のような、ゲーム・アニメのお店はほとんどありませんでした。
中国のスタッフに訊いたところ、「中国は規制が厳しいため、ゲーム・アニメなどのコンテンツが育ちにくい」という意見も耳にすることができました。

無人コンビニ

深センには「無人コンビニ」が存在します。
購入可能な商品は、タブレット上に表示されており、購入したい商品のQRコードを「WeChatPay」で読み込むと支払いできます。
購入後はコンビニ内部でロボットが商品を用意し、準備が整うと小さな窓が開き、アームで商品を出してくれます。

また、コンビニ内にはカウンターテーブルがあり、そこで飲食可能です。
飲食が終わった後、テーブル上にある「ボタン」を押すと・・・
なんとテーブルが開き、飲食後のゴミが自動で下に落ちます。
(テーブルの下がゴミ箱になっています)

 

スーパーの配送システム

スーパーには、天井に怪しいレールがありました。
これは何に使うかというと、購入したものを配送したい場合、品物が入っているバッグを従業員がレールに引っ掛けます。
するとバッグはレールを伝ってバックヤードに運ばれ、待機するデリバリースタッフへ引き渡されます。
バッグを運ぶ手間が省かれることになるのです。
ECで注文された商品も、従業員が商品をバッグに詰めた後、この配送システムを使用してデリバリースタッフに送られるようです。

無人カラオケ

ショッピングセンター内などには、1人でカラオケを楽しめるカラオケボックスが存在します。
こちらも、スマホQRコード決済が前提です。
日本の曲は少なかったのですが、一緒に入った中国のスタッフが長渕剛さんの「乾杯」をリクエストしてくれました。
ただ画面表示は中国語で、歌うのが難しかったです・・・が、良い経験になりました!

レンタル自転車

深センには至る所に「レンタル自転車」があります。
自転車の後ろにあるQRコードを「WeChatPay」で読み込むと、支払いができます。
決済が完了すると、自転車のロックが解除されます。
使用後は、特定の場所に返却します。

監視カメラによる社会信用制度

中国では至る所に監視カメラがついており、違反行為をすると各個人に紐付いている「スコア」が減少する、社会信用制度が導入されつつあります。
スピード違反や、横断歩道を赤信号時に渡る、といったことも対象となるようです。
この制度によって治安は劇的に良くなっていると聞きましたが、このような制度が受け入れられている背景には、プライバシーに対する考え方の違いなどもあるのかもしれません。

参考サイト

 

まとめ

今回は、深セン、香港の生活編に関してお伝えしました。
次回は中国の「企業編」となります。お楽しみに。