リクルートテクノロジーズ メンバーズブログ  サービスデザインを体系的に学ぶ!社内研修『UXブートキャンプ』に潜入してみた

サービスデザインを体系的に学ぶ!社内研修『UXブートキャンプ』に潜入してみた

こんにちは、リクルートテクノロジーズ広報の鷲見です。
今回は、サービスデザイン部がメンバー向けに実施している研修『UXブートキャンプ』の初回講座に潜入してきたので、その様子を一部お届けしたいと思います。

▼潜入してきた講座
UXブートキャンプ 「キックオフ」&くらたまなぶさん特別講義

UXブートキャンプってなに?

研修の様子をお伝えする前に、そもそもサービスデザイン部とは?UXブートキャンプとはなにか? というお話から。
サービスデザイン部は、リクルートグループの各サービスが提供する価値を最大化させるべく、日々のエンハンスからマーケット調査、各種サイト設計、ブランド戦略の立案・推進まで、サービスデザインに関わるあらゆる業務を担っています。

そしてUXブートキャンプとは、グループ全体で200を超えるサービスに関わっているサービスデザイン部のメンバーたちの育成、その立ち上がりをサポートするべく行われる研修プログラムのこと。
サービスデザイン部では、曖昧な表現に終始してしまいがちなこの領域を体系化し育成・ナレッジをシェアすることで、全体の品質を底上げ・担保しさらなる進化につなげることを目指しており、その一環としてこの研修プログラムがあります。

UXブートキャンプ講座潜入レポ

さて、やっと本題のUXブートキャンプ潜入レポです!
まずは今回一緒に学ぶメンバー同士の簡単な自己紹介から。今回、3期目になるUXブートキャンプ講義を受けるメンバーは、新卒2年目から中途まで年齢層は幅広く、リクルートグループ他社からも数名参加者がいました。

現在、社内ではUXブートキャンプのことを「Cheetaのキホンを短期間で獲得するためのプログラム」と位置付けています。ここでいう『Cheeta』は「リクルートグループにおけるネットサービスの高速エンハンススキーム」のことを指し、サービスデザイン部においては、各人の職能に関わらずCheetaスキームの基本を理解し実行できることを必須としています。
*Cheetaとは、定常的なUI/UX改善を回していくための分析・設計・モニタリングプロセスのこと。

Cheetaは、大きく分けて①全体設計、②施策計画、③案件推進、④ふり返りという4つのフローで推進されます。ブートキャンプでは、Cheetaのプロセスに沿った講義と実際の作業を通して、Cheeta主要タスクを実施できるようになる(スキルを習得する)ことを目指しています。
UXブートキャンプで学べるスキルは、下図の通り11スキル。

UXブートキャンプは、上図にあるような基本的な課題解決の考え方や手法だけでなく、様々なステークホルダーとどうコミュニケーション・連携していくべきかについても学べるよう、疑似プロジェクトを用意してOJT的に進んでいくのが特徴。実際にあるサービスを題材に用い、受講者は日々の業務をこなすかたわら、約1ヶ月をかけて分析、施策提案まで行います。

ちなみに、評価軸は各スキルの理解度(習熟度)です。全3回のワーク課題レビュー結果やアンケート、個別面談などによって理解度を評価。ブートキャンプ実施前と実施後でどれだけ理解度が上がったかを検証します。

疑似プロジェクトOJTの進め方は下図の通り。リクルートテクノロジーズでは可能な限り定量、定性の両面から計画・分析・評価できるよう体系化に取り組んでいます。

くらたまなぶさん特別講義

UXブートキャンプの概要を一通り説明し終わったあとは、リクルート伝説の「創刊男」くらたまなぶさんによる特別講義!
これからブートキャンプに臨む受講者たちを激励いただくと共に、「“ルーツ”を知ることの大切さ」「サービスを作るうえでの極意」についてお話しいただきました。

ここでいう「“ルーツ”を知ることの大切さ」とは、つまり「自分とは何者なのか」を知ることの大切さと置き換えられそうです。今回くらたさんは、それをユングのタイプ論をもとにした国際規格に基づく性格検査『MBTI』を活用し説明してくださいました。

「例えば、まったく性質の異なる二人がいるとする。互いの特性を知らないとわけもわからず衝突しがちだが、もし補い合うことができると互いに知っていればその二人は『最強』になる。まずは“知る”ことが大切。知った後どこまで協力し合えるかは自分たち次第、MBTI等のツールはうまく使うべし」とのこと。

自分や周囲のものの考え方・感じ方の傾向を知ることで、仕事の進め方・コミュニケーションの質をぐっと改善することができるのだと改めて感じました。ステークホルダーの多いサービスデザインという領域の特性上、コミュニケーションの質を改善することによるプロジェクト全体への貢献度合いは大きいでしょう。

次は、「サービスを作るうえでの極意」について。くらたさんがリクルートにいた頃に実践していたことを元に、サービスを開発するうえで絶対にやるべき3つのことを教えていただきました。

▼絶対にやるべき3つのこと

  • 資料を見る、読む(アナログ/デジタル、関わるものすべて)
  • 人に聞く(顧客/ユーザー、社内にも聞くべき人はゴロゴロいる)
  • 実際にやる(バイト、旅行、引っ越し、飲み会幹事…)

共通して言えることといえば、「自分の頭だけで考えていてもいいアイディアは生まれない」ということかもしれません。社外・社内を問わず多くの人に地道にヒアリングを行っていた、とくらたさんはふり返ります。このヒアリングの仕方にもポイントがあり、このポイントを外すと一気にアイディアの幅が狭くなる&的外れになってしまうようです。

そのポイントとは、「聞いたことをとにかく全部書き取る(つもりでメモする)」こと。

その場で聞きながらまとめることはせず、とにかく記録する。録音してもいい。何がキラめくネタになるかわからないから、勝手に自分の頭で整理しない、まとめないことが大切。くらたさんは一貫して、「情報収集」と「最初から決めつけない」ことの大切さを伝えてくださいました。

「リクルート伝説の創刊男」と呼ばれるくらたまなぶさんですが、かつて生み出したサービスの3倍は没アイディアがあったと言います。「世の中はすいぶん便利になった、けれどそんな今だからこそ必要とされるサービスもあるはず。デジタルが発達した今だからこそアナログに、リアルに、本気で新しいサービスを作ってほしい」というくらたさんの熱い言葉が刺さりました。

最後に全員で写真を撮って、講義は終了! 質疑応答も盛り上がり、ブートキャンプへのモチベーションも掻き立てられたようでした。


くらたまなぶさんと愉快な仲間たち(ポーズがバラバラなのはご愛敬)

UXブートキャンプは今回で3期目。今期からライブ講座だけでなくオンライン講座も開始するなど、研修そのもののレベルアップにも余念がありません。現在はリクルートテクノロジーズ社内からの受講者がメインですが、(長い時間と熱い想いを込めて作られたスキームなので)今後はリクルートグループ他社や学生などより多くの「サービスデザインを学びたい人」に対象を広げていきたいと考えているようです。

最後に、UXブートキャンプ運営事務局校長の立石信介(タテイシ・シンスケ)よりメッセージが届いています!

皆さん、こんにちは。UXブートキャンプ校長の立石です。

UXブートキャンプは、我々が、リクルートのサービスの体験価値をよりよいものにしていくいくための方法論を、教書的ではなく、”リクルートならでは”のやり方を交えて整理し、それをメンバーに装着できるプログラムとして設計し、運用しています。

受講したメンバーからは、具体的なアウトプットを通じて、体系的にサービス改善の方法論を修得することができた、という声を多くいただいています。

そもそも、サービスプロダクトが目まぐるしく変化していく中で、それを生み出し、よりよいものに改善していく手法自体も
常に変化していく世界なので、それを伝えていくためのUXBCも柔軟に変化させながら、価値あるUXデザイナーを育成していければと思っています。