リクルート メンバーズブログ  共創ではない、競争だ。UIBATTLE Vol.2 開催!

共創ではない、競争だ。UIBATTLE Vol.2 開催!

皆さん、こんにちは。サービスデザイン2部の福田恵里と申します。

今回リクルートテクノロジーズでは、リクルート社内外の方を招いて、UIのプロトタイピングをコンテスト形式で行う「UIBATTLE」というイベントを開催致しました。
第2回目となる今回のバトルではなんと17チームの企業(うち学生1チーム)の方々に参加して頂き、全体としては70名ほどが参加する大きなイベントとなりました。

UIBATTLEとは?

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UIプロトタイプをひたすら考え、創出する場。

よくあるワークショップのように講義形式だったり、ユーザーインタビューやストーリー設計に時間を割くものだったりするものではなく、与えられたテーマに対して、ひらすらUI創出(IA→プロトタイピング)をしていただき、それをチームごとに競い合う場です。

与えられた期間は2週間のみ。

集まる期間はキックオフとバトル本番の2日のみ。参加者の方々にはキックオフ~バトルまでの2週間で、アイデア創出からプロトタイピング作成までを行っていただきます。

テーマは3つの課題から1つ。取り組むサービスは自由に選択。

1. 検索
2. 一覧回遊
3. お気に入り・クリップ

上記テーマの中から、各チーム1つを選択し、その課題を解決するUIを創出して頂きます。取り組むサービスは自由に選択してもらいます。

審査観点は6つ。「優れたUI」の定義とは?

  1. 有効性(課題解決しているか)
  2. 新規性(新しいUIか)
  3. 実現性(実現制約が少ないか)
  4. 汎用性(横展開できるUIか)
  5. ユーザビリティ(ユーザーにとってわかりやすいか)
  6. 情緒性(気持ちよさ、楽しさがあるか)

1日目はキックオフとして、イベント概要やテーマの説明、そしてチームでのアイデアソンを実施。2日目のバトル当日は、ブロック予選の後、最終に残った6チームの中から上位3チームが表彰されました。

■上位3チームのプレゼン内容はこちら
「なんとなく探してる人」に最適なUIは? 学生が挑んだフリマアプリの最適化

「オシャレが苦手な人」がターゲット 服選びのハードルを下げる検索UI「MATRIX SEARCH」をご紹介

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開催の背景

入社1~3年目の若手チームが企画。

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今回このイベントを企画したのは入社1~3年目の若手チームでした。
全員、実業務ではリクルートのサービスデザイナーとして働いているのですが、日々UI/UXに携わる立場として、まだまだインプットの量が足りないという所に課題を感じていました。
また、サービスの課題を発見するところから、その課題を実際に解決するまでの一連のプロセスにおいて、「自分達が日々行っている発想プロセスの他にもより良い発想プロセスがあるのではないか」「それらを社内外巻き込んで共有して、最終的に型化までできると、より発想の幅・バリエーションが広がるのではないか」という仮説を持っていました。

第1回目UIBATTLEの反省点

実は、UIBATTLE自体は昨年もリクルート社員に限定してクローズドで開催していました。当時はアイデアは沢山出たものの、プロセス自体まで追う事ができておらず、なぜそのようなアウトプットが出てきたのか、という所が曖昧なまま終わっていた所がありました。また、ワークショップ形式で進めていた事もあり、そのチーム特有の自由な発想が生まれづらかった所も反省点としてありました。

今回のイベントでの注力ポイント

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今回は、それらの反省点を活かし、最終アウトプットだけではなく、「どう思考して意思決定したか」「何のソースを参考としていたのか」「ボツ案が採用されなかった理由」など途中経過もリッチに書いて頂くことにしました。

そうすると、各チームのユニークポイントが見えてきます。例えば、「Amazonのウィッシュリストのお掃除UI」を考えたチームだと、「まずUIコンセプトをWEB上ではなく、日常行動の中から定義し、お掃除という行為に紐づく他の行為や単語を連想していき、それをUIに落とし込む」というようなプロセスでした。
そうやってコンセプトをまず作ってしまうチームもあれば、「ひたすらインタラクションが豊富にありそうなゲームアプリに絞ってピンとくるUIを探し、そこから課題に合いそうなものを当てていく」というように打ち手から入った後に課題に立ち戻るチーム、さらにその2つを行ったり来たりして最適解を探すチームもありました。

意志決定の仕方もまた違いが出ていて面白かったです。例えば、「全員で話し合いながら、1つ1つUIを決めていく」パターン。また、フラットにスピーディに決めるやり方として「課題のすり合わせだけある程度全員でして、あとは各々が作成したプロトを並べて、投票で一番良いものを採用」など。その他にも「UTを行ってユーザーに選んでもらった」というチームもありました。

上記のような違いが会社ごとに大きく出ていたので、そこはやってみて非常に気付きになったポイントでした。

イベント参加者からの声

・インタラクティブで、聞く側/説明側の両方から楽しめました。
・皆さんよく練られていて感心しました。審査員の方のコメントが出る毎に、「なるほど」という視点を得ることができました。
・審査員の方々のご指摘事項が参考になった。
・発想が似ていたチームさんとお近づきになれました!
・お忙しい中の運営ありがとうございました。手綱を締めすぎずゆるく遊ばせていただき、絶妙のバランスでした。

次回イベントに向けて

今回は第2回目の開催でしたが、私達は継続的にこのイベントを開催していきたいと考えています。
エンジニアのハッカソン等は多くある中で、なかなかUIだけに特化したこのようなイベントは少ないと思うので、参加者の皆様にとっても学びのある有意義な時間にしていければと思いますし、今後は、もっと参加者同士も横のつながりができるような仕立ても盛り込んでいければと思います。

今回参加されなかった方も、次回のご参加をお待ちしています!

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